あずさ監査法人

プロシクリカリティ(景気循環増幅効果)

プロシクリカリティ(pro-cyclicality)は(景気)循環増幅効果などと訳され、もともと存在する景気循環をさらに後押しする効果を意味します。具体的には、バーゼルIIにおける銀行の最低所要自己資本規制や、金融商品の時価会計がしばしば対象の一つとして挙げられます。クレジット市場が悪化したときに、これらの規制・基準に基づいた与信先の評価や保有している金融商品の評価の悪化により、銀行等市場参加者のリスク許容力が低下し、貸出の抑制や有価証券の売却のインセンティブを高め、クレジット市場の収縮をもたらすことで、結果的に実体経済を含めた市場全体をさらに悪化させる効果を持ちうることが懸念されています。バーゼル銀行監督委員会を含む規制・監督当局は、このプロシクリカリティ問題に関して対策を検討中です。